『オブジェクト指向でなぜつくるのか 初版』

知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識

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著者 平澤 章
出版社 日経BP
ISBN 4-8222-8195-7
ページ数 320
サイズ 21cm×15cm
発行日 2004年6月7日
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翻訳書

大変光栄なことに、韓国と台湾で翻訳出版していただきました。

韓国版は『成功と失敗を決める1%の客体指向原理』(邦訳)というタイトルで、2005年に出版されました。
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台湾版は『How Objects Work - 物件導向系統是怎麼運作的』というタイトルで、2006年に出版されました。
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オブジェクト指向を正しく理解する

2005年春に日経ソフトウエア誌でオブジェクト指向を特集のテーマに取り上げた時に書いた記事が、日経XTECHのサイトで「オブジェクト指向を正しく理解する」というタイトルになって公開されています。

この時は、光栄なことに特集の冒頭の記事を書かせていただきました。内容は書籍のダイジェストになっています。


オブジェクト指向は難しくない

日経ソフトウエア誌の2001年5月号~2002年1月号に書いた連載記事です。
『オブジェクト指向でなぜつくるのか』は、この連載の内容を発展させて1冊にまとめました。

# タイトル 主な内容
1 オブジェクト指向についての五つの疑問に答えます 五つの疑問を切り口にして、オブジェクト指向技術が何物であるかを説明する。
2 オブジェクト指向技術を分類/整理する プログラミング、デザインパターン、分析設計、UMLの4つの中核技術と、それらの応用技術を紹介する。
3 オブジェクト指向プログラミングの落とし穴 OOPの三大要素(クラス、継承、ポリモーフィズム)と現実世界は似て非なるものであることを説明する。
4 構造化プログラミングには限界がある 簡単なサイコロゲームを題材にして、Javaを使った構造化プログラミングの例を紹介する。
5 OOPの極意は徹底した役割分担にあり! サイコロゲームの機能拡張に対応するため、オブジェクト指向プログラミングで書き直した例を紹介する。
6 UMLを使って分析しよう クラス図を使った概念モデリングの考え方といくつかのテクニックを紹介する。
7 UMLを使いこなすコツ アクティビティ図、ユースケース図、ステートチャート図を使った要求分析のテクニックを紹介する。
8 オブジェクト指向設計のヒント オブジェクト指向設計を行う際のUMLの使い方と、考えるヒントを紹介する。

この連載はプログラミングの専門誌向けだったため、書籍『オブジェクト指向でなぜつくるのか』に比べて、より技術的に突っ込んだ内容を書くことができました。

中でもお気に入りは第3回の「オブジェクト指向プログラミングの落とし穴」です。
ここでは、オブジェクト指向の3つの仕組み(クラス、継承、ポリモーフィズム)が現実世界とは「似て非なるもの」であることをまとめました。この内容は『オブジェクト指向でなぜつくるのか』の第2章「オブジェクト指向と現実世界は大違い」の原点になっていますが、残念ながら当時はほとんど反響がありませんでした。

その他にも、同じ題材を使って構造化プログラミングとオブジェクト指向プログラミングを比較した第4回と第5回や、概念モデリングのコツを紹介した第6回も、自分なりに満足できた記事でした。

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この連載(全8回)は、ムック『ゼロから学ぶソフトウエア設計』(左の写真)で読むことができます。
この本には他にも、矢沢久雄さんの「UML入門」、データモデリングの第一人者である渡辺幸三さんの「上流設計へようこそ!」など、たくさんの良質な記事が載っており、とてもおトクな内容になっています。

(このムックは、韓国でも『誰も教えてくれなかったソフトウエア設計テクニック』というタイトルで2004年4月に出版されています。)

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